2020年12月21日

スティーブストンの紹介


皆さん、こんにちは!カナダスタッフの文音です。
バンクーバーにて、中学生・高校生のための不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学のサポートをしています。

今回は、リッチモンド市の南に位置する港町スティーブストンをご紹介します。
スティーブストンはカナダ日系移民発祥の地ともいわれており、日本人にもゆかりのある街です。

かつては鮭の缶詰加工業の中心地として栄え、19世紀後半から多くの日本人移民が移り住み、現在も日系カナダ人の大きなコミュニティがあります。

7月1日のカナダデーに、サーモンフェスティバルが開催される場所でもあります。

ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」が撮影された場所と聞けば、思い浮かぶ人もいるのではないでしょうか?
ドラマの撮影のために、街並みが突如クリスマスモードに変わったりすることもあります。

今は、ギャリーポイントパークでNetflixシリーズのための撮影が行われており、一時的に古いビーチハウスが建てられています。

公園には散歩のために訪れる地元民も多く、散歩中に撮影隊に出くわす、なんていう可能性もあるかもしれませんね!

春には、日系コミュニティ主催の桜祭りも開催され、天気のいい日には遠くにバンクーバーアイランドの島々を見渡すことが出来ます。

アザラシが波の合間から挨拶してくれることもありますよ。
冬には氷を張って、天然のアイススケートリンクが出来上がります。

公園から5分ほど歩くと「Gulf of Georgia Cannery National Historic Site(ジョージア湾缶詰工場跡地)」があります。

現在は博物館として工場内を見学することができ、博物館の中は当時の缶詰工場の様子が再現されています。

街のいたるところで、当時の様子が描かれた絵画を見ることも出来ます。

缶詰工場跡地から5分ほど歩くと、Fisherman's Wharf(フィッシャーマンズワーフ)があります。

週末に開催される市場では、漁師さんたちが釣ってきた魚介類をボートの上で販売していて、エビやカニ、サーモン、ウニなどの新鮮な魚介類を購入することが出来ます。

港沿いのレストランでは、様々なシーフード料理を楽しむことが出来ます。

特に、この写真のPAJO'SやDavid Fish and Chipsのフィッシュアンドチップスがお勧めです!

スティーブストン沖合には、貴重なシャチや野生動物の生息地があり、「シャチへの玄関口」としても知られていて、ホエールウォッチングの観光船が出ています。

また、スティーブストンにコミュニティを築いてきた多くの日系移民は、第2次世界大戦の際に、所有している土地や船を全て没収され、トランク一つ分の荷物だけを持って強制収容所へ送られた、という経緯があります。
この強制収容について、10年生(日本の高校1年生)の社会の授業で学ぶ機会があります。

この写真の郵便局に併設されたスティーブストンミュージアムや、ブリタニアシップヤードで、日系移民の歴史やその暮らしぶりを学ぶことが出来ます。

一度これらの場所を訪れ、日系移民の歴史を学ぶことで、彼らが第2次世界大戦後に異国の地でどの様に差別と闘いながら暮らしてきたか、日本人の観点からクラスメイト達に伝えることが出来るかもしれませんね。

最後に、K-POP好きのあなたにおまけです!!

TWICEの楽曲「LIKEY」のPV(プロモーションビデオ)の一部が、スティーブストンで撮影されていたのをご存知でしたか?
PVを観ながら、同じ場所で写真を撮ってみるのもいい記念になりますね!

それではまた!!



【スタッフ紹介】
石川文音。兵庫県神戸市出身。2005年にカナダへ移住。モントリオールに7年、バンクーバーに8年在住。コロンビア出身の夫、2007年と2009年生まれの2人の娘、愛犬モモと暮らす。趣味は、ミュージカル・ダンス鑑賞、ハイキングに読書。


~この記事の著者~

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