2022年01月12日

「イギリスからの一時帰国」 #高校留学 #中学留学 #不登校留学


こんにちは。ブリストル在住のイギリス現地スタッフの万波です。
中学生、高校生の為の不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学をサポートしています。

イギリスはコロナと共存していくことを他の国よりも早くに決断し、ワクチン接種のお陰でほとんど普通の生活が戻ってきました。
前回の11月のブログでは、日本への一時帰国の際はホテルでの隔離がなくなり、3週間の短いクリスマス休暇でもストレスなく帰国できると喜んでいました。
しかしオミクロン株の出現で、あっという間に日本の水際対策が厳しいものに戻ってしまいました。

12月下旬の時点では、1日の感染者数が10万人を超えています。
2020年のクリスマス前の悪夢が蘇ったかのようです。
オミクロンは、感染力は強いものの重症化しにくいという事で、イギリス政府は3回目ワクチン接種のスピード化で、なんとかこの局面を乗り切ろうという方向です。
「多数の人との接触がある場所に行く前には、各自が家庭で出来る簡易テストをしてから出かけるように。」という政府からのアドバイスがありました。
しかし、この簡易テスト自体が入手困難という事態に見舞われています。

<日本への帰国(2021年12月現在)>

日本に帰国の場合は、イギリスを出発する72時間以内前にLAMPという検査を受けます。
LAMP検査は、PCR検査に比べてイギリス国内ではあまり普及しておらず、ヒースロー空港などの場所でしか受けられません。
ヒースロー空港には、殆どのターミナルにコロナ専用のテストセンターが設置されていて、様々な種類の検査を受ける事ができます。
検査結果を受け取るまでチェックインが出来ないので、飛行機の出発時間よりかなり早く空港に到着して手続きをする事になります。

ヒースロー空港ターミナル3のテストセンター。

テストセンターの中で小部屋に入り、検査をしてもらいます。

検査後は、空港内のカフェなどで時間を潰しながら検査結果を待ちます。
今回、生徒さんとカフェで検査結果を待っていた時に、私の後ろに座っていた男の人の子供が出発前の検査で陽性だったらしく、慌ててチェックインカウンターに相談しにカフェを出ていきました。
本当に直前まで予定通り出発できるか分からないのだと、改めて気付かされました。

検査結果が登録しておいたメールアドレスに届けば、チェックインが出来ます。
夏休み前にイギリスから生徒さんを送り出した時に比べ、チェックインカウンターにはイギリス出国、日本に入国時の必要書類などの確認サポートがしっかりしていて、安心してチェックインする事ができます。

日本に帰国した際は、ワクチンを接種済みなど関係なく、指定ホテルでの6日間の隔離が必要です。
日本入国後、14日間は隔離期間ですので、6日間のホテル隔離終了後も自宅で隔離し、公共交通機関も一切使用する事ができません。

<日本からイギリスへの入国(2021年12月現在)>

出発前2日以内のPCR検査で陰性であること、イギリスに入国後2日以内の検査の予約証明、乗客追跡フォームの入力が必要です。
イギリス入国後は、2日以内に検査を受け、結果が陰性になるまでの間は自主隔離が必要になります。

12月からは、入国後0日から2日以内であればいつ検査を行なっても良いので、入国後すぐに空港でPCR検査を受ける事ができるようになりました。
9月に生徒さんが到着した時には、到着後2日目と8日目のPCR検査が必要だった為に、ホームステイ先での自主隔離期間が長くて大変でした。


オミクロンの出現によって、日本もイギリスもまた厳しい水際対策が戻って来てしまいましたが、イギリスからの出国と入国に関しては、以前よりもスムーズに行えるようになりました。

やはりヒースロー空港は世界中からの旅行者が使用する空港なので、サポートもしっかりしていますし、柔軟に対応してくれます。
イギリス政府は、3週間おきにコロナ対策の見直しをしているので、アップデートされた情報を入手し、それに沿って準備をすれば、ストレスも少なくイギリスと日本間の移動が出来ます。

2022年のクリスマスは、検査も隔離もなくなっている事を願っています。



【スタッフ紹介】
万波千江。兵庫県出身。1995年に語学留学で渡英。現在は、イギリス人の夫、長男、次男、アルゴ(ウィペット犬)と共にブリストル郊外に在住。BBC Radio 4をこよなく愛する。英語力の上達とイギリス文化を知るにはBBC Radio 4を聴くのが一番のおすすめだとのこと。アウトドア大好き家族なので、一年を通してハイキング、サイクリング、サーフィンに出かけることが多い。


~この記事の著者~

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