2021年04月07日
ニュージーランドへの留学再開の見通し
こんにちは。
中学生・高校生のための不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学のWSOセンター・マネージャーの濱田です。
4月2日~5日はイースターホリデーで4連休でしたので、オークランドから車で40分程の海沿いのハイキングコース(Whatipu Coast Walk)を歩いてきました。
ひたすら急な階段を登ったので、展望台についた頃には足がパンパンでした。
でも、景色は写真の通り素晴らしかったです。
写真の方角は南西になるのですが、この水平線の2000km以上先に南極大陸があると想像すると、地球の大きさを感じますよね。
こうした場所で、マスク無しで思いっきり空気を吸えるだけでも幸せを感じました!
私の休日の過ごし方はこの程度にして、今回は「今後のニュージーランドへの留学再開の見通し」について書きたいと思います。
まず結論から先に書くと、残念ながら現時点では中高生のニュージーランドへの留学再開の見通しは立っていません。
一部の大学生や大学院生などの入国は今年に入って認められましたが、こちらも数が厳しく制限されています。
条件も厳しく、現時点で既に学生ビザを保持していることや、現在在籍している学校のコースを最後まで終わらせる為の入国であることなどの条件もありますので、まだまだ自由に入国できる状態とは言えません。
中高生の留学に関しては、今も様々な学校や機関が定期的に政府ともやり取りを続けながら、受け入れ再開に向けて話し合いがすすめられています。
前回のブログでも書いたように、現在ニュージーランド国内での市中感染は抑えられていて、政府も引き続き「コロナを国内に入れないこと」を最優先にしています。
そして、その重要な役割を果たしているのがMIQ(政府が運営している隔離施設)です。
海外からニュージーランドに到着すると、まずはこの隔離施設で14日間を過ごします。
そうすることで、国内にコロナが入ってくることを防ぐことができています。
隔離施設として使われているホテルの一つです。
中高生の留学生の受け入れを再開するためには、このような隔離施設に空きを作る必要があるのですが、現状では海外から入国してくるニュージーランド国籍及び永住権保持者を受け入れるだけで精一杯のようです。
そのため、中高生の留学生を受け入れたくても難しいという事情があるようです。
ここまでは、中高生の留学生の受け入れの難しさについて書きましたので、ここからは留学再開へ向けて私が注目している3つのポイントについて書きたいと思います。
①ニュージーランド国内での集団免疫獲得の時期。
②ニュージーランドとオーストラリア間のトラベルバブルの開始。
③高校が運営する隔離施設を通して受け入れが始まる可能性。
まずは①の「ニュージーランド国内での集団免疫獲得の時期」です。
ニュージーランドは年内に国民の大半へのワクチン接種を終え、集団免疫の獲得を目指しています。
実現すれば仮に海外からコロナが入ってきたとしても、国内で爆発的に感染が拡大する可能性も下がります。ワクチン接種が進めば、それだけ留学生の受け入れ再開時期も早まるはずです。
上の画像は、3月31日の時点でワクチン接種が済んだ国民の数が書かれています。
現在、1回目の接種のみを終えている人が52,183人。
2回目の接種を終えている人が14,113人となります。
今はまだ届いているワクチンの数が少ないので、大規模な接種は始まっていませんが、これからスピードが上がってくることを期待しています。
次は②の「ニュージーランドとオーストラリア間のトラベルバブルの開始」についてです。
トラベルバブルというのは、簡単に言えば、特定の国同士で旅行客の行き来が自由にできるようになる仕組みです。
現在、オーストラリアとニュージーランドはコロナの抑え込みに成功していますので、この2つの国同士であれば入国後に隔離施設に入る必要が無くなります。
上手く機能すれば、コロナ禍の前と同じように自由に旅行ができるようになります。
この仕組みは4月19日からスタートする予定です。
隔離施設に入る必要が無くなれば、その分だけ隔離施設の負担が減ります。
ちなみに、これまでは2週間毎に約1500部屋(全体の30%以上)をオーストラリアからの入国者が使っていたそうです。
今後は隔離施設の部屋数自体が縮小されるそうですが、それでも2週間毎に500部屋程度をニュージーランド国民以外が使えるようになる可能性があるそうです。
ニュージーランドへの渡航を希望しているのは留学生だけではありませんので、すぐに中高生の留学生が使えるようにはならないかもしれません。
ただ、今後の渡航再開へ向けた一歩ではあると思いますので、今後の展開が楽しみです。
最後は③の「高校が運営する隔離施設を通して受け入れが始まる可能性」について簡単に触れます。
これは政府の隔離施設に頼らず、中高生の留学生の受け入れを希望している学校が、力を合わせて留学生のために別の隔離施設を用意するというアイデアです。
現時点では、まだ政府との話し合いが始まったばかりですし、解決しなければいけない問題も多いようですので、実現できるのかも未定だと聞いています。
ただ、上手くいけば留学生の受け入れを可能にする素晴らしいアイデアだと、個人的には感じています。
このように、今はまだ留学生の受け入れ再開の目処は立っていませんが、水面下で色んな人達が留学を実現させようと動いてくれています。
不登校からのリスタート留学やスキルアップ留学を検討している方々にとっては、歯がゆい状況がもうしばらく続きますが、何か大きな動きがあればブログを通して発信しますので、諦めずに待っていてくださいね。
【スタッフ紹介】
濱田健志朗。長崎県出身。ニュージーランド国オークランド市に在住。12歳で家族と共にニュージーランドへ移住。WSOセンターの現地スタッフとして18年の経験があり(2019年時点)、現在は現地オペレーションの責任者として生徒達の留学に関わっている。趣味はロッククライミングで愛猫家。10代の頃はヨーロッパを一人旅したり、日本の北海道から鹿児島までを徒歩で縦断した。