2021年09月25日
「NZのワクチン接種と国境再開について」 #高校留学 #中学留学 #不登校留学
こんにちは。
中学生・高校生のための不登校からのリスタート留学とスキルアップ留学のWSOセンター・マネージャーの濱田です。
毎年9~10月は帰国生入試の受験シーズンで、ニュージーランドに留学していた生徒達も帰国して受験対策に励んでいます。
今年の受験生達はコロナやロックダウンの影響を特に大きく受けながらも、諦めずに努力を続けてきました。
大変な時期を乗り越えてきた子達だからこそ、希望する大学に是非合格してくれることを祈りながらサポートを続けています。
さて、今日もニュージーランドに関する情報を皆さんにシェアしたいと思います!
<デルタ株とロックダウンについて>
日本でも報道されましたが、ニュージーランドはデルタ株の感染者が1名出た翌日(8月17日)からロックダウンに入りました。
スーパーや薬局への買い物以外は基本的に自宅で過ごすことが求められ、家族以外との接触も禁止されます。
ルールを破ると、場合によっては警察に逮捕されることもあるという非常に厳しいものです。
オークランド以外の地域は既にロックダウンが解除されていますが、オークランドは5週間が経った今でもロックダウンが続いています。
当然高校もお休みですので、WSOの生徒達もホームステイからオンライン学習を受けながら過ごしています。
ストレスを溜めている子もいれば、自分のペースで勉強ができて楽だと喜んでいる子もいるなど、反応はそれぞれです。
9月20日の時点で1日の新規感染者数は20名を下回っていますので、あと1~2週間で1桁台まで下がるといわれています。
このまま順調に下がれば2週間後に解除される可能性もありますので、日常が戻るまでもう一踏ん張りです。
ここまで長引いている理由はデルタ株の感染力の高さにあります。
ロックダウンが発表された時点では1名しか感染者が出ていませんでしたので、「たった1名でロックダウン?!」と驚いた方もいたと思います。
しかし、蓋を開けてみれば想像以上に感染が広がっており、現時点で過去最大の1000名規模のクラスターとなりました。
隣国のオーストラリアではデルタ株を抑え込むことに苦戦している中で、ニュージーランドが成功できたのは、ロックダウンに踏み切った判断の速さもさることながら、アーダーン首相の強いリーダーシップのもとで、ニュージーランドが500万人のチームとしてロックダウンに取り組めたことが要因になっていると思います。
<ワクチン接種率と今後の国境再開へ向けて>
ロックダウン中でもワクチン接種は積極的に行われています。
9月末までには国民の70%以上が1回目の接種を終え、35%以上が2回目を完了する予定です。
着実に接種率を増やしている日本と共に、1回目の接種率だけ見ればアメリカやイギリスに迫る勢いです。
政府としては90%以上の国民が接種を終えることが理想だと考えており、十分に接種率が上がった次のステップとして、ワクチン接種済みの外国人渡航者へ向けて国境を開くつもりでいるようです。
これは先月、政府からニュージーランドの国境再開へ向けたプランが発表されたことからも見て取れます。
実際に始まるのは2022年に入ってからだと言われていますが、きちんと機能すれば留学生も入国できる可能性があります。
このプランでは全ての国を3つのリスクカテゴリ(低リスク、中リスク、高リスク)に分け、カテゴリによって入国時に隔離を求めるかを決めます。
導入されればワクチン接種が済んでいる事を前提に、低リスクの国からの渡航者は隔離期間無しでも入国することが可能になります。
中リスクは一定期間の自主隔離を求められますが、ホームステイでの隔離が許可されれば留学生の渡航も可能になるでしょう。
そして最後に高リスクは引き続き政府の隔離施設に入ることになりますが、また日本の感染状況が悪化しなければ、高リスクだと判断されないはずです。
現時点ではこれ以上の情報は発表されていませんが、政府が来年のいずれかのタイミングで国境を開く意思があることは伝わってきます。
様々な学校の留学生担当と話している限りでは、2022年の1学期(1月末)の渡航には間に合わないが、2学期(4月)もしくは3学期(7月)であれば、間に合う可能性があるかもしれないとも言われています。
今でもニュージーランド留学を希望している生徒達は多くいますので、一日も早くワクチン接種が進み、ニュージーランドが再び世界へ開かれる日を私も心待ちにしています!
【スタッフ紹介】
濱田健志朗。長崎県出身。ニュージーランド国オークランド市に在住。12歳で家族と共にニュージーランドへ移住。WSOセンターの現地スタッフとして18年の経験があり(2019年時点)、現在は現地オペレーションの責任者として生徒達の留学に関わっている。趣味はロッククライミングで愛猫家。10代の頃はヨーロッパを一人旅したり、日本の北海道から鹿児島までを徒歩で縦断した。